吉野の四季/小桜神社の春

手前は丹生川、写真中央は小桜神社の杜右奥は十日市の中心地区

五條市から十津川方面行きの国道168号線で、丹生川に沿って西吉野村へ向かう。
西吉野村役場のある城戸(じょうど)の三叉路から、168号線と分かれて逆方向の左、下市方面へ行く。
十日市にある小桜神社への城戸・下市線の沿線には小古田、鹿場、尼ヶ庄、唐戸など興味深い地名が残っている。
あの司馬遼太郎が「丹生街道」と名付けたこの山間の県道は、車がすれ違いできないほど狭く、所々に退避場所が設けられている。
三村合併以前の旧・白銀村南部の中心地、十日市は丹生川の中流域で、この上流域には長谷の丹生川上神社があり、
十日市と同じ中流域の大日川には丹生神社、下流域の丹原には式内・丹生川神社が鎮座している。
小桜神社は丹生川に紅葉川が流入する、吉野三山の一つ銀峯山の麓、十日市の集落の近く、
八ッ川という地名の小山にあり、波宝神社の境外摂社かと思われる。
由緒不詳も、地元の口碑では「古田塚」と称した。

小 桜 神 社
祭   神: 神功皇后(気長足姫尊)
鎮座地:奈良県吉野郡西吉野村八ッ川字森

境内入口鳥居から屋形門、本殿への石段
境内右側斜面の椿には、花が咲いていた。

真朱の姫神・丹生の霊峰●参照頁●物語関連神社・小桜神社

丹生川右岸のこの土手は、小桜神社
の元参道か。
神社前で大きく流れを
変えて西流する。
本  殿:正面中央の壁画
画中の短冊には「小桜神社」とある
桜並木のどんつきが小桜神社の杜
この道の左側を丹生川が北流する
撮影/H17.4.10

吉野の四季/小桜神社の春  平成17年4月11日掲出  戻る