山幸彦の里(川上村・続)
奈良県吉野郡川上村は、吉野川の源流地域にあたり、その面積270平方キロのほとんどが杉や檜の森林で昔から林業が主な産業である。
今、村ではイメージキャラクターを「山幸彦」ときめ、「木と水と人の共生」をテーマに新しい村づくりに取り組んでいる。(川上村のパンフレットより)
みよしの巡りD

'01.05.25
 
国道
国道169号線、川上村の「道の駅」に
第3セクターでホテルや土産物店、レストランなどを経営している。
旧道は吉野川沿いを通っていたが、ダムに水没するため山腹を削ってつけかえた。近鉄吉野線・上市駅から15キロメートル。バスで30分位。


湖底となる吉野川の迫流域の
高い橋脚のうえを新道が通っている。
この辺りの水は澄み切って美しく、多くの魚影が見える。
治水と水利用のダムと言うが、美しい自然が消えていくのは残念でならない。
水没する旧社地の迫から向かい側の山腹に御遷座になった丹生川上神社上社(高オカミ神社)

御遷座式典は平成10年3月15日に行われた。
丹生川上神社上社の真新しい鳥居越しに見上げる白屋岳
標高は1176メートル、吉野川を挟んで対岸にそびえている。
美しい流域が湖底に沈む
丹生川上神社上社

 (高オカミ神社)
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湖となる迫地区
山幸彦の村、命名の由来
「山幸彦」「海幸彦」は神話に出てくる兄弟の主人公です。
神話によると「山幸彦」は強い神としてまつられ、困難にぶちあたり、新しい世界を作り上げる神として昔から人々の間に信望が厚かったと言い伝えられています。
川上村は「日本三大人工美林」の里と言われて、「山」が生活の場でありました。
「山幸彦」の神話の通り、苦難を乗り越え新しいものを求めて、それを成功させる神として村づくりに欠かすことのできない夢を与えてくれるのです。
特に、一度海に沈んだ「山幸彦」がそこからよみがえってきた生命力にあやかり、山の村「川上」が新しい村に生まれ変わり、過疎や高齢化で一度活力を失いつつある村が再び活力を盛り返すことに願いを込めて、「山幸彦」をシンボルに「山幸彦の村」と命名しました。
この「山幸彦の村」は、川上が観光立村で進むシンボルとして、昭和 63年、「ホテル杉の湯」オープンと同時に採用したものです。
---------------------------------川上村企画財政課資料より