吉野に坐す神
吉野郡・桧垣本  大和大神宮 やまとだいじんぐう

祭 神:天照大御神、稲荷大明神 
鎮座地:奈良県吉野郡大淀町下淵 

真新しい石塔には祭神が刻されているが、創祠沿革不詳。
『奈良縣吉野郡史料』にも『大淀町史』にも、何故か「大和大神宮」
の社名は見あたらない。社頭や境内の何処にも由緒書はなかった。
写真でも分かる通り、本殿は小さいが覆屋は鉄骨作りで大きく中々立派である。
この覆屋は近年の建築だろうか。社名の石塔と鳥居は建立したばかりのように真新しい。
元は「お稲荷さん」と呼ばれていた小祠だったような印象を受けた。

境内入口  境内・社殿全景
 
朱塗の鳥居の奥にある 本 殿   社名石塔の裏面 祭神名



   吉野に坐す神

吉野郡・桧垣本 森神社 もりじんじゃ

祭 神:後醍醐天皇(或いは大山祗神)

鎮座地:奈良県吉野郡大淀町桧垣本

森神社は、上記大和大神宮と同じ近鉄吉野線沿いにあって北500メートル。
場所は近鉄吉野線下市口駅と同越部駅の中間位のいずれも線路際に立地する。
『大淀町史』には、「又の名を大山祗神社ともいい、応永22年(1415)の創祠。
明治の明細帳では祭神後醍醐天皇由緒沿革不詳石灯籠一対とある」と記される。
その記述からすると、元の祭神は大山祗神だったのではないかと考えられる。
なお現在は向かって左側に小祠ができていて「金毘羅神社」と
表札が掲げられているが、後に誰かが並祠したものだろう。
本来の「森神社」は、右の木造の小祠だけだった。

右側が森神社
小さな社殿の前は近鉄吉野線 


よしのにましますかみ  吉野に坐す神   平成23年11月23日掲出

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